かひのしづく

文学・映画・ドラマ・日々のことなど

語学と仕事

🐰仕事のツールか、仕事そのものか📚

 

私は、語学を飯の種にしています。

 

イギリス文学やアメリカの作家の作品が大好きですが、仕事で扱っている言語は英語ではありません。

語学にかかわっているせいもあり、語学についてぐだぐだとつまらないことを考えることも多いです。

言語は意思疎通のツールであることは疑いもない事実ですが、「仕事に生かす」という意味で考えた場合、「仕事のツール」であるのか、それとも「仕事そのもの」であるのか、という違いが出てくるかなと思います。

 

多少、乱暴な言い方をすれば、「語学(外国語を扱うこと)そのものが業務である」職業には、主に通訳・翻訳等があるかと思います。

一方で、例えば日常の業務の主体は別のことであるものの、業務上、外国語が必要となるような場合には、語学(外国語が話せること)は純粋に一種の「ツール」である、ということになるでしょう。

いずれがより優れ、或いは劣っているということを言いたいのではありません。どちらを選ぶかは、それこそ個人の嗜好や適性のほか様々な要素がかかわることですし…。

子供の語学教育が重視されるようになり久しいですが、一方で、母国語(日本語)の能力の低下が著しい、というようなニュースを耳にすることもあります(たとえば数学の文章問題の意味が理解できず、正しい答えを導き出せない、など)。せっかく外国語を学んでも、母国語が破綻しているのでは、本当に残念です。

また、これはどのような仕事をするかにかかわらず本質的な意味においてですが、単に「外国語が話せること」以上に重要なのは「(母国語・外国語のいずれを用いるかを問わず)”語るべき何か”を持った人物になれるか否か」ではないかと、そんな風にも思っています。